多田かおる先生は愛猫家
「ネコ好き漫画家」として取材を受けるなど、多田かおる先生はネコ好きとしても知られています。このページでは、多田先生の飼いネコ達や、ネコが登場する漫画をご紹介します。
イラストは多田先生が描かれたご自身とクン太。
多田先生の飼いネコ達
クン太とおべっ太
クン太とおべっ太
上の写真は多田先生が漫画家になる頃に飼っていた「クン太」。多田家には「クン太」のお母さんネコの「子ネコちゃん」もいました。
それから数年後、上の写真の右側の白いネコがクン太です。隣のネコちゃんは「おべっ太」。2匹ともかおる先生の愛猫達です。
すっかり大きくなったクン太は、「愛してナイト」に登場するジュリアーノのモデルになりました。
クン太はジュリアーノのようなトラ柄ではなく、外見は似ていませんが、ジュリアーノのようにどっしり、そしてちょっぴりふてぶてしさがあったそうです。
愛してナイトの執筆が終了してしばらくすると、多田先生は大阪から東京へ転居します。その際に「おべった」は知り合いの人に引き取られ、クン太は一緒に東京へと引っ越しました。
そして数年後、クン太は天国へと旅立っていきました。
「ピンクの雪が降ったら…」は、亡くなった、大好きなネコ「クン太」に捧げる作品として描かれました。
ぽんず
しばらくして、多田先生のお宅には、捨て猫だった「ぽんず」が家族の一員として迎えられます。
皆からは「ぽんちゃん」と呼ばれ、とてもかわいがられました。そして、かおる先生が他界されてから約10年後、2009年3月12日にかおる先生のもとへ旅立ちました。
写真はぽんず。目の色は多田先生が写真の上から塗っています。
ネコが登場する漫画
多田先生の作品で猫が登場する漫画を発表順に紹介します。
「愛してナイト」のジュリアーノ(1981年)
作品中に初めて猫が登場したのが「愛してナイト」です。名前はジュリアーノ。メインキャラとして物語の大事な役割を果たします。
「懐かしの猫マンガ」
2022年12月に、双葉社出版の「懐かしの猫マンガ」で「愛してナイト」のジュリアーノが紹介されました。
コミックス未収録の「特別版・愛してナイト」が12話ありますが、そのうちの4話が掲載されています。1話は原画通りのカラー版です。「特別版・愛してナイト」は集英社の「りぼん」に1983年2月号から1984年1月号まで掲載されました。
Amazon(PR):癒された!懐かしの猫マンガ (双葉社スーパームック)
かわいいオジさま(1984年)
次にネコが漫画に登場した作品が「かわいいオジさま」です。とはいっても、猫は物語中に出てくる絵本の中に描かれてます。
絵本のタイトルは『9匹のねこ』です。
愛し恋しのマノン!(1985年)
「愛し恋しのマノン!」に出てくるネコの名前は「シゲル」。多田先生の夫の名前です。このネコは、主人公が飼っているネコですが、数コマしか登場しません。
さびしがりやのデボラ(1987年)
「さびしがりやのデボラ」のデボラの飼い猫が黒猫の「スティービー」です。デボラは、「スティービーちゃん」と呼んでます。こちらも数コマしか登場しないモブキャラとして描かれています。
ピンクの雪が降ったら・・・(1988年)
猫が登場する最後の作品となるのが、「ピンクの雪が降ったら・・・」です。「歌ェ門(うたえもん)」という名前で、メインキャラクターとして登場します。
多田先生が飼い猫のクン太の死を悲しみながら執筆した作品で、主人公と猫の不思議な物語が描かれています。