みなさま、こんにちは。
今日は、多田かおる先生が初めて一人暮らしをされた街についてご紹介します。
『イタズラなKiss』を生み出した多田先生が選んだ街って、どんなところでしょうか?
先生が一人暮らしを始められたのは、1984年の暮れごろ。24歳の頃でした。
それまでは大阪・寝屋川市で、ご両親と一緒に暮らしていらっしゃいました。
16歳から24歳までに発表された作品には、代表作『愛してナイト』をはじめ、『かわいいおじさま♥』など17タイトルがあります。
そして、18作品目となる『学園マジック』(全9話)を執筆していた時期に、一人暮らしを始められました。

この作品の中には、最寄り駅の風景が描かれた場面が登場しています。

先生が選ばれたのは、大阪・北摂にある「緑地公園駅」から歩いて数分のマンション。
お部屋のバルコニーからは、緑地公園の豊かな緑が一面に広がり、とても気持ちのいい眺めだったそうです。
「服部緑地公園」は、散策にぴったりのいなり山や、色とりどりの花壇、池のほか、民家集落博物館、テニスコートや乗馬コースまでそろう大きな公園です。一日ではとても回りきれないほどの広さがあり、自然に包まれた魅力的な場所です。
※この写真はスタッフが10年ほど前に訪れた時に撮影したものです。バルコニーから先生が眺めていたのも、きっとこんな緑あふれる景色だったのではないでしょうか。
先生は引っ越してから半年ほどでご結婚され、その後東京に移られるまで、約2年間をこの地で過ごされました。この間に、次の作品が執筆されています。
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そして東京では、吉祥寺の井の頭公園の近くに住まわれました。
大阪でも東京でも、先生は「緑あふれる公園のそば」を住まいとして選ばれていたのです。
公園のある街を好まれたことは、先生の明るく開放的な作風ともつながっているのかもしれません。
大阪へ行かれる機会があれば、ぜひ「服部緑地公園」に足を運んでみてください。
かつて多田先生がバルコニーから眺めていた風景を、あなたも見て、感じてみませんか?
