あこがれ色のキャンバスに･･･

「あこがれ色のキャンバスに･･･」の発表

多田かおる作品「あこがれ色のキャンバスに･･･」の表紙のイラスト

「あこがれ色のキャンバスに･･･」が発表されたのは、集英社・デラックスマーガレットの1979年3月号です。全40ページの1話完結作品です。

デビューから6作品目でカラー原稿が初めて描かれました。本文の1ページから3ページがカラーですが、電子書籍、コミックスともにモノクロです。

「あこがれ色のキャンバスに･･･」も、多田先生の身近なものがヒントとなって作られた恋物語です。1979年当時、多田先生は高校3年生。この作品は冬休みを利用して執筆されました。あと3か月後に高校卒業という時です。

「あこがれ色のキャンバスに･･･」の主人公は高校３年生で美術部に所属しています。多田先生は中学生のとき美術部に在籍していました。先生の制服は年中絵具だらけだったという逸話が残されています。この作品は中学生時代の経験を通して卒業をテーマに描かれています。

この作品中に”直樹”という名前のキャラクターが初めて登場します。「イタキス」と同様に、”直樹”は女子生徒にモテますが、ラブレターをそっけなく返し、女嫌いで有名。ただ、女嫌いの理由は「イタキスの入江くん」とはちょっと違います。なぜでしょうか・・・?

多田先生はこの頃ロックが好きで、ロックバンドの”KISS”や、”１０ｃｃ”に夢中でした。「あこがれ色のキャンバスに･･･」に登場する主人公の先輩である”中野”は、”１０ｃｃのエリック”さんがモデルになっています。

「北尾　真由美（きたお　まゆみ）」は、高校3年生で美術部に在籍している。時期はそろそろ卒業という頃、真由美は卒業制作に取り組んでいた。

多田かおる作品「あこがれ色のキャンバスに･･･」の一コマ主人公がスケッチするシーン

真由美がキャンバスに描きたいのは、3年間思い続けているサッカー部の「高見　直樹（たかみ　なおき）」だ。だが、高見は女嫌いで有名だ。今日も1年生のかわいい女の子がラブレターを渡そうとすると、「受け取れない」と言ってそっけない。

多田かおる作品「あこがれ色のキャンバスに･･･」の一コマ直樹が告白を断るシーン

真由美はそんな高見に嫌われたくないと、卒業制作のモデルに頼むこともできないでいた。せいぜいサッカーの練習をしている高見を遠くから見てスケッチするのが精いっぱいだった。

多田かおる作品「あこがれ色のキャンバスに･･･」の一コマ主人公

そんなある日、高見のスケッチでいっぱいのスケッチブックを高見本人に見られてしまった・・・。そしてついに卒業制作のモデルになってほしいと頼む。

多田かおる作品「あこがれ色のキャンバスに･･･」の一コマ主人公

果たして真由美の卒業制作は？片思いはどうなる？

つづきは電子書籍でご覧ください。

「あこがれ色のキャンバスに･･･」は、電子書籍やコミック（印刷）でご覧いただけます。

「あこがれ色のキャンバスに･･･」は、サブスクと購入タイプの電子書籍が配信されています。

「あこがれ色のキャンバスに･･･」という商品タイトルで、「あこがれ色のキャンバスに･･･」「工事中ですよ!!」「ショート･カット」「虫歯だらけのラブソング」「キッスの代償!?」の5作品が同時収録されています。

「あこがれ色のキャンバスに･･･」の掲載コミックは2つありますがどちらも絶版となっております。

「あこがれ色のキャンバスに･･･」マーガレットコミックスの収録作品：

「多田かおる傑作集 1」集英社文庫の収録作品：