「スウィート♡ダーリン」が発表されたのは、集英社・別冊マーガレットの1989年4月号。全50ページの読み切り作品です。
見合い結婚をきっかけに、人気漫画家との暮らしがはじまった20歳の美沙子。けれど、夢に描いていた甘い新婚生活は、想像とちょっぴり違っていて……?
にぎやかでちょっと不器用な恋のかたちを描いた、心あたたまるラブコメディです。
「スウィート♡ダーリン」の見どころ
「少年漫画家」を描いたユニークな作品
「スウィート♡ダーリン」は、これまで少女漫画を多く手がけてきた多田かおる先生が、あえて“少年漫画家”にスポットを当てて描いた意欲作です。実際の現場取材はできなかったそうですが、「少年漫画家さんの修羅場の悲惨さがたりなかったかも…」というご本人のコメントも。想像をふくらませて描かれた、ちょっぴり特別な作品です。
臨月のなかで描かれた、まさに“命がけ”の一作
執筆当時の多田先生は、なんと臨月。おなかが大きく、足がむくむなか、足を机に上げての作画だったと語られています。そんな中で描かれたこの作品、完成後まもなく、先生はご子息を2月上旬にご出産されました。

「イタズラなKiss」ファンにも嬉しいキャラクターの共通点
「スウィート♡ダーリン」には、どこか「イタズラなKiss」のキャラクターを思わせる登場人物がちらほら。たとえば、主人公・美沙子は琴子にそっくり。編集者の水野は松本姉を思わせる雰囲気、アニメ部の青木はアシスタントの君夫に似ています。 イタキスファンにはたまらない共通点が散りばめられていますが、それぞれの性格や関係性の違いで、まったく別の人物に見えてくるのも面白さのひとつです。
「スウィート♡ダーリン」のあらすじ
20歳の美沙子は、人気漫画家の原田康成(ペンネーム:団 博光)と見合い結婚したばかりです。初めは「売れっ子漫画家との甘い結婚生活」を夢見ていましたが、現実は違いました。

康成は常に締め切りに追われ、着替える暇もない仕事の厳しさに美沙子は戸惑います。少しでも力にと彼女は手伝おうとしますが、トーンやべたが苦手で、失敗ばかりです。

ある日、美人編集者の水野が康成の担当になりますが、二人は古い知り合いでした。水野は美人で気が利いて、アシスタント業務もこなす才女です。

数日も経つたないうちに、康成のアシスタントたちからは「先生と水野は何かを隠しているのでは?」という噂が広がります。美沙子も同じ疑念を抱き、ついに康成の家を飛び出してしまいます。

「見合い結婚だから愛されていなのかもしれない」と落ち込む美沙子ですが、その背後にはある秘密が隠されています…。
続きは電子書籍でお楽しみください。
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ミーハー・パラダイス1巻(マーガレットコミックス)
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- 「スウィート♡ダーリン」
- 「ミーハー・パラダイス」前半
- 「ミーハーかおるの取材日記」
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愛し恋しのマノン! (集英社文庫(コミック版))
収録作品
- 「愛し恋しのマノン!」
- 「プリンスはいっぱいっ」
- 「ピンクの雪が降ったら…」
- 「スウィート♡ダーリン」
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多田かおるTHE BEST(クイーンズコミックス)
収録作品
- 「ボクが泣く」
- 「7月の卒業式」
- 「イ・ケ・ナ・イ・放課後」
- 「スウィート♡ダーリン」
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「スウィート♡ダーリン」関連作品
「スウィート♡ダーリン」は、売れっ子漫画家とのドタバタな新婚生活を描いた、笑ってときめくラブコメディ。この作品には、その後の代表作『イタズラなKiss』につながるキャラクターの魅力や空気感がたっぷり詰まっています。 多田かおる先生の世界観をより深く味わいたい方には、『イタズラなKiss』もぜひおすすめです。
「イタズラなKiss」が誕生したのは1990年のこと。以来「イタ ...