デボラがライバル
デボラがライバルはシリーズもの
「デボラがライバル」が発表されたのは、別冊マーガレット1997年8月号と9月号です。前編後篇で2話構成になっています。この頃は1990年から続く、「イタズラなKiss」の連載中でしたが、映画化をきっかけに描かれました。
「デボラがライバル」に登場する”デボラと朝代”のコンビが描かれる作品は、シリーズものとして1987年頃から執筆されました。
”デボラ&朝代”シリーズは発表順に次のようになります。
- 「さびしがりやのデボラ」
- 「きまぐれエンジェル」
- 「デボラの夢は夜ひらく」
- 「君の名はデボラ」
- 「デボラがライバル」
「デボラがライバル」のあらすじ
「関本 朝代(せきもと あさよ」は大学1年生。一人暮らしを始めたときに隣の部屋に住んでいたのが、「市松 梅之助(いちまつ うめのすけ)」こと、デボラ。彼は朝代と同じ大学の先輩。美男子で、お茶の家元の跡取り息子。ところが、デボラは自分を女性だと心の底から思っている。
そんな2人はなぜか心惹かれあい、両家の親に反対されつつも結婚宣言。
ようやく親の了解を得て、結婚を許されたデボラと朝代は同棲を始める。ところが、部屋は別だしキス以上もない二人だった。
ある日、朝代の前に超美男子の「上条 幸彦(かみじょう ゆきひこ)」が現れる。ことあるごとに朝代に気のあるような事を言ったり、茶道部にも入部して朝代に急接近する幸彦。幸彦の積極的なアプローチはさらにエスカレートして、今度は朝代とデボラの家までやってきた。実は幸彦にはある目的があった・・・。
「デボラがライバル」の見どころ
「デボラがライバル」が執筆された頃は、「イタズラなKiss」の連載中でしたが、映画化をを記念して執筆されました。とはいえ、漫画と映画の内容は全く別になります。
多田先生のコメントには「映画に合わせて、タイトルを『デボラがライバル』にしたけど、かいてみたら漫画の方は『朝代がライバル』でしたね。」と、残ってます。
また、「ひさしぶりにデボラを描いて、慣れるのに少し手間取りました。」とも。それもそのはず、「デボラと朝代」のシリーズを最後に執筆したのは、1988年の9月頃で、約10年前になります。
映画「デボラのライバル」の撮影風景などが、「『デボラがライバル』多田のミーハー取材記」として2ページにわたって描かれてますので、よろしければご覧ください。(取材記はマーガレットコミックの「デボラがライバル」4巻に掲載されてますが、現在絶版となってます。)
「デボラがライバル」をご覧いただくには
「デボラがライバル」は、コミックや電子書籍でご覧いただけます。詳しくはこちらのページでご紹介してます。
「デボラがライバル」のコミック・電子書籍 詳細情報
メディア化された「デボラがライバル」
「デボラがライバル」は1997年の夏に映画化され公開されました。
映画「デボラがライバル」
谷原章介さんと吉川ひなのさんの共演です。詳しくはこちらのページでご紹介してます。
映画「デボラがライバル」